一人の時間を楽しんだ 寂しい夜は バー「サントス」で過ごした 仕事のストレスはほとんど感じなかった 職場の環境は良かった 天性なのだろうか 人には恵まれた 美穂が転勤で長崎を離れる時も笑って別れた 人付き合いが下手な僕を 長崎の人たちは受け入れてくれた 時に言葉で傷つけたこともあった 行動で傷つけたこともあった でも仕事では手を抜かなかった だからついてきてくれたのだと思う 長崎で迎えた最初の誕生日 夜中0時を過ぎた頃、インターホンが鳴る 「どうしたの?こんな夜中に?」 怪訝な顔で尋ねる僕に 「お誕生日おめでとう!」 サプライズ なんで俺の誕生日知ってるの? 「さてなんででしょう?」 あー、そうか。この前の契約書のサンプル 見本で書いたやつか。。。 それを見て、夜中の0時過ぎるのを待って来てくれたのか 誰が企画したかは分かってた 有沙 いつも僕の気を引こうと、話しかけてくれた子 僕の心に再び灯がともった