本大好きサラリーマンの小説⑨~新しい生活~

大学2年生19歳の秋

僕たちは付き合うことになった

あのときの空を忘れない

あのときの花の匂いを忘れない

今でも、あのときの空を感じるときがある

あのときの匂いがするときがある

いつも栞を思い出す

付き合ってからの日々は楽しいかった

僕にとっては初めての彼女

すべてが新鮮だった

お互いのマンションが近かったこともあり

僕たちは毎日会った

栞が作ってくれたかつ丼は絶品だった

僕の部屋で食べた納豆ご飯も絶品だった

二人で笑いながら食べた

何をするのも楽しかった

そんな日がずっと続くと、本気で思っていた。