本大好きサラリーマンの小説⑧~始まり~

三日三晩

悩んだ

考えた

「私は誰とでもできるんだよ」
そう言った栞

固定電話の線抜いて
誰からも電話がかかってこないように

考えた

悩んだ

泣いた

そんなことを言ってしまう栞がかわいそうだと思った

過去に何があった?

危なっかしい

壊れてしまいそうな

栞の心を守りたいと思った

そばにいたいと思った



「俺たち、付き合おう」


そうやって僕たちの関係は始まった

恋とは違う

愛とも違う

すぐに壊れてしまいそうだった

そんな関係