本大好きサラリーマンの小説⑳

別れた後、八王子駅の改札を出たところで、栞を見かけた。

目が合った

と思ったのは僕だけだろうか。


栞、今も俺は不器用なままだ。あの頃と何も変わっていない。

伝えるのが下手なんだって。

変わってないよね?



歳だけとってしまった


別れてから付き合った人たちに、栞を重ねた

ある人は「重い」と言った

それ以来、栞のことを話したことはない

20歳秋、それから僕の感情は止まったまま。。。

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