本大好きサラリーマンの小説⑥~セックスのあとで~

「私は誰とでもできるんだよ」

終わった後、ベッドの中で栞はそう言った
僕にとっては初めての人で、セックスというものを初めて知った直後にそう言われた。


なんでそんなこと言うんだよ

なんでそんな自分を傷つけるようなこと言うんだよ

「出ていってくれないか」
ショックと混乱で、そう言うのがやっとだった。

悲しい表情を浮かべて栞は出ていった。

あのとき

栞はどんな気持ちで

その言葉を口にしたのだろう

ただの遊びだったのだろうか。

初めて、自分の内面を話せる人ができたと思った

その人と結ばれて幸せを感じていた直後

そう言われた。




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