孤独と付き合う

孤独が二人を引き合わせる

人との繋がりを大事にしよう

そんな風に言われるけれど

孤独だから生まれた恋もある

孤独だから生まれた出会いもある

そして

本当に大切な人は

孤独から生まれているんだ

群れから飛び出よう

一度一人になってみよう

見えなかった物や人が見えてくる

孤独が力に変わる

力に変えるその日まで


瞼の裏

瞼の裏に
いつも笑顔の君がいる

目を閉じて
眠りにつく前の
ほんの数分
今日も君に会いに行く

深夜

この町は眠らないんだ
人、人、人
そういや自分も20代の頃は深夜に焼肉食べに行ってたな
深夜、仕事帰りにラーメン食べに行ってたな
それと同じか

深夜、仕事帰りにビールを買う
家で一人晩酌
何不自由なく暮らしている
妻がいて
子供がいて
家があって
仕事があって

平凡な日々だ
ドラマみたいなことは起こらない

自分の中でドラマを作る
絵を描く人
文を書く人
スポーツをする人
詩を歌う人
学校で教える人
パンを焼く人

僕は何の人なんだろう。

深夜、ビールを飲みながら
ふと思う。

リアル

本気になった
生まれて初めて本気になった

本気になったら身体が動く
本気になったら疲れない

本気になったら
実感する
「生きている」と

「青春」なんてことばで片付けられない
「リアル」がそこにある

いつまでも
「リアル」が心の中で息づいている

その「リアル」が僕を苦しめ続ける
あの時間が最高だったんだ
生きているのは今なのに

本大好き サラリーマンの詩~僕には僕の~

僕には僕の
君には君の

僕にしかできないこともあれば
君にしかできないこともある

君にしかできないこともあれば
僕にしかできないこともある

それを全力で探すんだ
気づくんだ
そして
認めるんだ

僕にできないことは
君がやればいい

君にできないことを
僕がするから

自分にできることを探すことは
つまり
君にできないことを探すこと

過去は失わない

「この人は失っちゃいけない」

そんな風に思って、同じ時を過ごせる人が、どれくらいいるだろう

「この人は失っちゃいけない」

心から思って過ごせたなら、失わなくて済んだだろうか

「この人は失っちゃいけない」

分かるのはいつも失ってから

分かっているけど

失わない術を僕たちは知らない

ただひたすら運命を受け入れるだけ

人は変わる

自分も変わる

いつまでも立ち止まってはいられない


大丈夫

過去は失わない

高3の彼女

優子とはどういういきさつで付き合うことになったのだろう。
同じ中学出身だが、中学時代は話したことは一度もなかった。
そもそも高3で同じクラスになるまで、存在自体を知らなかった。
何がきっかけだったのだろう。

とにかく僕らは「付き合っていた」
といっても、帰りに一緒に帰ったり、手紙交換をするくらいで
キスはおろか、手を繋いだこともなかった

始まりが不明なら、終わりも不明だった。
いつの間にか終わっていた
自然消滅。
別れよっか
もなく。

優子と付き合っている時も
僕は初恋のあの子のことがずっと好きだった

朝7:50の急行電車
乗る車両も同じ
話しかけることがどうしてもできなかった

「おはよー」って挨拶すればよかった。
無視なんてされるわけないのに
何をあんなに怖がっていたんだろう

そんなに自分に自信がなかったのだろうか
クラスの女子とは普通に話せるのに。。


野球は9人でするスポーツだ
僕らの学年は10人
下の学年は2人
3年生が引退した後、僕らのチームは12人になった
だからこそ
僕たちの結束力は強かった

だれか一人でも欠けようものなら試合すらままならない

でも、僕はあのチームが好きだった
あの少人数だからこそ絆が生まれた

性の目覚めは遅かった
女性に興味がなかったわけではない
むしろ興味がありすぎて、そんな本をこっそり買って読んでいた

ただ、僕は、マスターベーションの仕方を知らなかった
僕がマスターベーションを覚えたのは高校2年の夏だ

それまではエロ本に性器をこすりつけて満足していた
精液や精子が性器から出る、ということを知らなかった
それも、野球部の奴らが教えてくれた
「オナニーってどうやってするの?」
「お前、あほか。そんなん、液体が出るまでち〇ぽ上下に動かしたらええんや」

衝撃だった
あの衝撃は今でも忘れられない

僕はしばらくオナニーの虜になった
そして変なジンクスもできてしまった

「試合の前の日にオナニーしたら打てない」

これは、ほぼ百発百中当たった

で、我慢した翌日はヒットを打てる

だったら、試合の前の日はやらなきゃいいじゃん、と思った。
でも止められない時の方が多かった。。。

苦い思い出だ。。

高校3年

高校3年生のクラスは、知っている奴が一人もいなかった。
僕は教室で浮いていた

3年生なのに、部活頑張っているバカな奴

そんな風に見られていたと思う。
ニヤニヤ笑うクラスメートが苦手だった

授業中も上の空だった
1、2年のとき同じクラスになった初恋の人とも3年はクラスが違った
僕は1階
彼女は2階
休み時間に廊下をすれ違うこともなくなった

2年の時、告白をして以来、僕が彼女を避けるようになった

彼女はどう思っていたのだろうか

文化祭

野球部の出し物に彼女は来てくれた

もしかしたら彼女も僕のことを好きでいてくれたのかもしれない

3年

1階ですれ違ったこともあった

あの時、目が合ったのに僕は何も言えなかった

3年生

野球以外で楽しいことはなかった

僕はクラスで完全に浮いていた

なのに学級委員長に選ばれた

バカにしている

初恋

高校一年生
同じクラスになったあの子が初恋だったのではないだろうか
特に話しかけるわけでもなく

教室の遠いところから眺めていた

高校二年生も同じクラスになった
進級の時、彼女の名前が自分のクラスにあったあの瞬間
あの喜びは久しく味わっていない

2年生の秋
練習が終わって
野球部の奴らが見守る中、下駄箱前で告白

彼女の答えを聞くのが怖くて
「俺、自分の気持ち伝えるだけで満足だから。。。」
もしあの時、勇気を振り絞って
「俺と付き合ってください」
とか言えてたら、どうなっていたんだろう。

自分の気持ちを伝えるだけで、彼女の気持ちを聞こうとしなかった

あの頃から、逃げ道を用意するような
そんな生き方だったのかもしれない

あの時の自分に声をかけてあげたい

「振られても大丈夫だよ」
「断られても大丈夫だよ」