進路

高校3年の7月まで、僕は野球に明け暮れた
それは、受験から目を背けたかったからじゃないのか

受験よりも夢中になれた
と言えば聞こえはいいが
要は、受験から逃げていたのだ

高校2年の秋
県大会で勝ち進んだ僕たちは、授業がある平日に試合をすることが何日かあった。
その、2,3日、授業を聞かなかったことで、一気に内容が分からなくなった。
ついていけなくなってしまった。

僕は、野球に逃げていたのだろうか
最後の試合が終わる
それはイコール受験を意味していた
逃げていた現実が押し寄せる

そこから挽回しきれない程、僕の成績は落ちていた

浪人をすればよかったのだろうか

ただ、あのときの僕に浪人の選択肢はなかった
そして
家に残る選択肢もなかった

関西と、東京
とりあえず家から離れたかった

目的もなく進学校に入学し

目的もなく合格した大学に進学

上京した

今でも思う

あのとき

浪人していれば

野球はそこそこにして

もっと勉強を頑張っていたら

僕の人生は違ったものになっていただろう

「後悔」について考えることがある

それを肯定的に捉える時もあったし

否定的に捉えることもあった

今、思う

「後悔」はするものだ

後悔したことを後悔してはいけない

僕の人生はこれからも続くのだから