承認欲求

承認欲求があまりない

斜に構えるようなところがあって

素直になれない

本当は認めてほしいのに

認めてほしいって思わないって言ってしまう

承認欲求お化けは存在する

もっと、もっと

どれだけ認められても

もっとを欲しがる

素直に承認欲求を求められることが羨ましい

全く求めないのも

求めすぎるのも

闇を抱えているんだろうな

君のことを知りたい

君は今どこにいるの?

君は今何を思って生きているの?

君は今何を大事にしているの?

君の毎日はどんななの?

君の趣味は?

君の好きなことは?

そういえば、知っているようで知らなかった

もっと君のことを知りたかった

好きな作家さんは?

好きな食べ物は?

好きな歌手は?

変わったよね?

もうあの頃の君でもないだろうし

僕でもない

君の気持ちが知りたくて

恋する人はみな詩人

僕はもう詩人にはなれそうにない

君の気持ちが知りたかったあの頃が懐かしい

君の気持ちが分からなくて不安になったあの頃が懐かしい

恋をするから

言葉が生まれる

自分の内側から

言葉が溢れてくる

もう今は

陳腐な言葉だけ

感情のこもらない

用件を伝える言葉だけ

孤独と付き合う

孤独が二人を引き合わせる

人との繋がりを大事にしよう

そんな風に言われるけれど

孤独だから生まれた恋もある

孤独だから生まれた出会いもある

そして

本当に大切な人は

孤独から生まれているんだ

群れから飛び出よう

一度一人になってみよう

見えなかった物や人が見えてくる

孤独が力に変わる

力に変えるその日まで


瞼の裏

瞼の裏に
いつも笑顔の君がいる

目を閉じて
眠りにつく前の
ほんの数分
今日も君に会いに行く

深夜

この町は眠らないんだ
人、人、人
そういや自分も20代の頃は深夜に焼肉食べに行ってたな
深夜、仕事帰りにラーメン食べに行ってたな
それと同じか

深夜、仕事帰りにビールを買う
家で一人晩酌
何不自由なく暮らしている
妻がいて
子供がいて
家があって
仕事があって

平凡な日々だ
ドラマみたいなことは起こらない

自分の中でドラマを作る
絵を描く人
文を書く人
スポーツをする人
詩を歌う人
学校で教える人
パンを焼く人

僕は何の人なんだろう。

深夜、ビールを飲みながら
ふと思う。

リアル

本気になった
生まれて初めて本気になった

本気になったら身体が動く
本気になったら疲れない

本気になったら
実感する
「生きている」と

「青春」なんてことばで片付けられない
「リアル」がそこにある

いつまでも
「リアル」が心の中で息づいている

その「リアル」が僕を苦しめ続ける
あの時間が最高だったんだ
生きているのは今なのに

本大好き サラリーマンの詩~僕には僕の~

僕には僕の
君には君の

僕にしかできないこともあれば
君にしかできないこともある

君にしかできないこともあれば
僕にしかできないこともある

それを全力で探すんだ
気づくんだ
そして
認めるんだ

僕にできないことは
君がやればいい

君にできないことを
僕がするから

自分にできることを探すことは
つまり
君にできないことを探すこと

過去は失わない

「この人は失っちゃいけない」

そんな風に思って、同じ時を過ごせる人が、どれくらいいるだろう

「この人は失っちゃいけない」

心から思って過ごせたなら、失わなくて済んだだろうか

「この人は失っちゃいけない」

分かるのはいつも失ってから

分かっているけど

失わない術を僕たちは知らない

ただひたすら運命を受け入れるだけ

人は変わる

自分も変わる

いつまでも立ち止まってはいられない


大丈夫

過去は失わない

高3の彼女

優子とはどういういきさつで付き合うことになったのだろう。
同じ中学出身だが、中学時代は話したことは一度もなかった。
そもそも高3で同じクラスになるまで、存在自体を知らなかった。
何がきっかけだったのだろう。

とにかく僕らは「付き合っていた」
といっても、帰りに一緒に帰ったり、手紙交換をするくらいで
キスはおろか、手を繋いだこともなかった

始まりが不明なら、終わりも不明だった。
いつの間にか終わっていた
自然消滅。
別れよっか
もなく。

優子と付き合っている時も
僕は初恋のあの子のことがずっと好きだった

朝7:50の急行電車
乗る車両も同じ
話しかけることがどうしてもできなかった

「おはよー」って挨拶すればよかった。
無視なんてされるわけないのに
何をあんなに怖がっていたんだろう

そんなに自分に自信がなかったのだろうか
クラスの女子とは普通に話せるのに。。