「佐山 浩二です。これからよろしくお願いします」 コンビニでアルバイトをしていた僕に後輩ができた。 人付き合いは苦手な僕だったが、店長の「新人教育よろしくな」の一言で 僕が佐山の教育をすることになった。 歳も一つ下で、素直に言うことを聞いてくれたので、やりやすかった。 自分にも後輩ができた嬉しさもあり、一生懸命教えた。 浩二は物覚えもよく、気さくな奴で、僕らはすぐに打ち解けた。 「聡志さんて、彼女いるんですか?」 「いるよ」 「写真とか持ってないんですか?見せてくださいよ」 僕は躊躇いながらも、栞と旅行に行ったときの写真を見せてあげた。 麦わら帽子をかぶって、笑顔で振り返る栞の写真 お気に入りの写真だ 「めっちゃかわいくないですか?俺タイプっす」 「だろ?手出すなよ」 「出すわけないじゃないですか。やめてくださいよ」 妙な胸騒ぎがした。。。