野球は9人でするスポーツだ 僕らの学年は10人 下の学年は2人 3年生が引退した後、僕らのチームは12人になった だからこそ 僕たちの結束力は強かった だれか一人でも欠けようものなら試合すらままならない でも、僕はあのチームが好きだった あの少人数だからこそ絆が生まれた 性の目覚めは遅かった 女性に興味がなかったわけではない むしろ興味がありすぎて、そんな本をこっそり買って読んでいた ただ、僕は、マスターベーションの仕方を知らなかった 僕がマスターベーションを覚えたのは高校2年の夏だ それまではエロ本に性器をこすりつけて満足していた 精液や精子が性器から出る、ということを知らなかった それも、野球部の奴らが教えてくれた 「オナニーってどうやってするの?」 「お前、あほか。そんなん、液体が出るまでち〇ぽ上下に動かしたらええんや」 衝撃だった あの衝撃は今でも忘れられない 僕はしばらくオナニーの虜になった そして変なジンクスもできてしまった 「試合の前の日にオナニーしたら打てない」 これは、ほぼ百発百中当たった で、我慢した翌日はヒットを打てる だったら、試合の前の日はやらなきゃいいじゃん、と思った。 でも止められない時の方が多かった。。。 苦い思い出だ。。