高校3年生のクラスは、知っている奴が一人もいなかった。 僕は教室で浮いていた 3年生なのに、部活頑張っているバカな奴 そんな風に見られていたと思う。 ニヤニヤ笑うクラスメートが苦手だった 授業中も上の空だった 1、2年のとき同じクラスになった初恋の人とも3年はクラスが違った 僕は1階 彼女は2階 休み時間に廊下をすれ違うこともなくなった 2年の時、告白をして以来、僕が彼女を避けるようになった 彼女はどう思っていたのだろうか 文化祭 野球部の出し物に彼女は来てくれた もしかしたら彼女も僕のことを好きでいてくれたのかもしれない 3年 1階ですれ違ったこともあった あの時、目が合ったのに僕は何も言えなかった 3年生 野球以外で楽しいことはなかった 僕はクラスで完全に浮いていた なのに学級委員長に選ばれた バカにしている