今度二人で散歩しよう。 行ってみたいところがあるんだ。 「いいよ」 栞は微笑みながらそう言った。 初めてのデートで散歩なんて古臭いよね。 「いい。行ってみたい」 西八王子から中央線で立川まで。 昭和記念公園。 ただ歩いて、いろんな話をした。 きっと僕の方が一方的に喋っていた。 栞はうなづきながら、ただ聞いてくれた。 それが心地よかった 「聡志の話し方、好きよ」 今思えば、栞のその言葉に甘えていたのだと思う。 栞の本心が、最後まで分からなかった。
カフェ店長の日常
今度二人で散歩しよう。 行ってみたいところがあるんだ。 「いいよ」 栞は微笑みながらそう言った。 初めてのデートで散歩なんて古臭いよね。 「いい。行ってみたい」 西八王子から中央線で立川まで。 昭和記念公園。 ただ歩いて、いろんな話をした。 きっと僕の方が一方的に喋っていた。 栞はうなづきながら、ただ聞いてくれた。 それが心地よかった 「聡志の話し方、好きよ」 今思えば、栞のその言葉に甘えていたのだと思う。 栞の本心が、最後まで分からなかった。